鶴竜引退に弟弟子の霧馬山が仰天 朝の稽古でも引退の話はなく「つらかった」
「大相撲春場所・11日目」(24日、両国国技館)
鶴竜引退に弟弟子の霧馬山(24)=陸奥=はショックを隠せなかった。この日朝稽古では引退の話はなく「いつも通り、相撲を教えてもらったり」と、何も知らなかった。
昼にニュースを見て「あーっ」と仰天。「何というか…、つらかった」と、信じられない思いだった。
井筒部屋の閉鎖で19年秋場所後、同郷モンゴルの横綱が兄弟子として陸奥部屋に転属。そこから、多くを教わった。「同じ部屋になって毎日、(稽古で)胸を出してもらい、自分のことを強くしてくれた。優しい」と相撲の技術は磨かれ、幕内上位まで番付がアップした。
この日は同学年の大関貴景勝(常盤山)に挑み、押し出しで敗れ7敗目。取組後、「横綱に教えてもらった通り、もっと自分の相撲を強くしたい」と恩返しを誓った。