聖火リレー式典、丸川五輪相が真っ赤なスーツで存在感「日の丸の赤」
東京五輪・パラリンピックの聖火リレーが25日、福島県のJヴィレッジからスタートした。2011年サッカー女子W杯で優勝した「なでしこジャパン」の当時のメンバー16人が第一走者として、聖火のトーチを掲げた岩清水梓(34)を先頭に出発した。
グランドスタートの式典には、大会組織委員会の橋本聖子会長(56)、東京都の小池百合子知事(68)、丸川珠代五輪相(50)らも出席した。
ひときわ周囲の目を引いたのは、真っ赤なセットアップのスーツを着て登場した丸川五輪相で、黒系スーツの男性が多い中で“存在感”を放った。「日の丸の赤…という思いで着て参りました」と意図を明かし、「まだまだ復興の途上だが、福島からスタートという喜びの意味も込めた。これから世界の人たちに復興の道のりを見ていただきたい」と思いを語った。
組織委の橋本会長は「聖火が(ランタンに)ともった瞬間、ちょっと涙が出ました」と感激した様子。「いよいよスタートを切れた。1年延期となった今年は、東日本大震災から10年の節目。復興のともしびが121日間、無事に走ってくれたらありがたい」と述べた。
聖火リレーは、開会式のある7月23日までの121日間、47都道府県を約1万人のランナーがつなぐ。