幕下 王鵬が勝ち越し「最低4番勝たないと」十両復帰の可能性残す
「大相撲春場所・13日目」(26日、両国国技館)
“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男・東幕下2枚目の王鵬(21)=大嶽=が十両錦富士(伊勢ケ浜)を寄り切って、4勝目(3敗)を挙げ、勝ち越しを決め今場所を締めた。
突き放して出たが、組み止められ万事休す。上手投げをギリギリでこらえて逆襲。もろ差しになって、一気に出て仕留めた。
“入れ替え戦”で執念の逆転勝利をもぎ取り、来場所、1場所での十両復帰の可能性を残した。
「結構気合が入っていた。最低4番勝たないと。4番勝って周り次第だな」と安どした。新十両の先場所、5勝10敗とはね返された。また幕下でずるずるいくわけにはいかなかった。
「普段は汗をかかないけど、汗が止まらなかった。冷静ではいられない気持ちだったけど、気持ちだけでいかないようにと。気持ちは落ち着いていた」と、振り返った。
今場所は調子が良い中、星が上がらないのがジレンマだった。「調子がいいから押せるじゃなく、調子に関わらず自分の型を貫く」と、また一つ勉強した。「最低限はできた。(来場所は)番付がどこでも自分の相撲が取れたらいい」と、意気込んだ。