トラブル続く聖火リレー 原則“一筆書き”途切れる 絶景スポット優先で「柔軟に対応」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は26日、福島県を走った聖火リレー2日目を終えての取材対応を行った。

 初日に続いて、この日も聖火に関するトラブルが続出。飯館村の出発式ではトーチ点火前にランタンの種火が消えるハプニング。予備のランタンから点火した。飯舘村の走行では、男性ランナーが次のランナーに繋ぐトーチキスの際に、トーチの火が消えていることが判明。別で保管されているランタンの種火から再点火し、リレーを続行した。

 猪苗代では、第一走者がスキーで聖火を運ぶ予定だったが、濃霧のために遅れが出た。次の区間の三島町では、「絶景スポット」として知られる鉄橋で、ランナーと鉄橋を通過する列車が一緒に映る映像を全国に発信する予定となっていたため、猪苗代町のリレーを中断して、先に三島町のリレーをスタートさせた。大会のホームページ上では聖火リレーは「一つの聖火を一筆書きでつなぐのが原則です」と記されており、「一筆書きが途切れたのでは?」と指摘されたが、組織委の高谷スポークスパーソンは「現在の聖火リレーの考え方は64年の時と異なっており、全行程をトーチで繋ぐものではない。多くの人に見てもらうために、区間区間を飛び火しながら、人口の集まる市町村を周る運営方式。趣旨そのものが阻害されたという認識は一切ない。柔軟に対応できたいい事例」と、強調した。

 聖火リレーでは初日も、福島県富岡町で、ランナーが掲げていたトーチの炎が走行中に消える場面があった。関係者がランタンを使って再点火した。聖火リレーは一時ストップしたが、大きなトラブルにはならずに続行された。また、トーチキスで火が移らなかった事態も1度あったという。

 聖火リレーは47都道府県859市区町村を121日間を掛けて約1万人が走り、7月23日に東京の国立競技場で行われる東京五輪開会式へと繋ぐ。

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