十両・宇良 3連勝で9勝目 左足回復はあくまで「完ぺき」 2桁星へ「最後まで出たい」

 貴健斗(右)を寄り切りで下した宇良(撮影・西岡正)
貴健斗を寄り切りで下した宇良=両国国技館(撮影・西岡正)
貴健斗(右)を寄り切りで下した宇良=両国国技館(撮影・西岡正)
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 「大相撲春場所・14日目」(27日、両国国技館)

 左ふくらはぎ負傷で9日目に途中休場し、11日目から再出場した人気業師の十両宇良(28)=木瀬=が新十両の貴健斗(常盤山)を寄り切って3連勝で9勝目(4敗1休)を挙げた。

 相手の突きをしのいで、懐に潜ると、左を差して速攻。「体がうまく反応してくれた。チャンスが来てからもしっかりと落ち着いて取れた」と納得顔。

 相手は新十両で序盤は連敗していたが、中盤から盛り返しており「相手の勢いもすごい感じた」と警戒した。

 3場所連続で勝ち越しを決めても、気の緩みは一切なし。左足の回復に関し「完ぺき」と強気に言うが、取組直後には左足を浮かせて顔をしかめた。

 「まだあしたがあるので。気を抜かずに2桁に乗せるように頑張りたい。最後まで出たい」と千秋楽、最後の力を振り絞る。

 宇良は2度の右膝手術を行い、一時は序二段まで降下。長いリハビリを乗り越え、昨年11月場所、16場所ぶりに関取復帰して9勝6敗。先場所は10勝を挙げ、今場所、東十両7枚目に番付を上げている。

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