クライミング 17歳の森秋彩が唯一の完登で決勝進出「明日は攻めた登りを」

 「スポーツクライミング・リード・ジャパンカップ」(27日、松山下公園総合体育館)

 男女準決勝が行われ、女子は19年世界選手権銅メダリストの森秋彩(17)=茨城県連盟=が唯一完登し、1位で28日の決勝に進んだ。東京五輪代表に内定している野口啓代(TEAM au)は4位で決勝に進出。同代表の野中生萌(XFLAG)は準決勝で姿を消した。男子は東京五輪代表の原田海(日新火災)は準決勝で敗退した。

 26人中唯一の完登で決勝に駒を進めた森は「順位的には良かったけど、登り的には守りに入りすぎていて慎重になりすぎていた」と冷静に振り返った。

 今大会、女子は予選と準決勝を1日で実施。予選で2本、準決勝で1本の1日計3本に「疲労がたまった」と漏らす選手もいたが森は「疲労がたまる数ではなかった」と淡々と話した。

 「成績に重きを置きすぎないようにと思っていて、優勝できたとしても満足いかない時もある。成績だけでパフォーマンスの良さは決めていない」と語る森は結果よりも過程を重視する。「もともと人対人というよりはコース対人の意識。それが楽しくてやっているから、それは常に忘れずにやっていきたい」。競技を心から楽しみながら成長を続ける期待のクライマーは決勝に向け「明日はもうちょっと攻めた登りをしたい」と拳を握った。

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