「フィギュアスケート・世界選手権」（２７日、ストックホルム）

　男子フリーが行われ、ＳＰトップの羽生結弦（２６）＝ＡＮＡ＝はフリー１８２・２０点、合計２８９・１８点で３位だった。優勝は圧巻の演技を見せたネーサン・チェン（２１）＝米国＝でフリーで２２２・０３点、合計３２０・８８点。大会３連覇を果たした。２位には鍵山優真（１７）＝星槎国際高横浜＝がフリー１９０・８１点、合計２９１・７７点で入った。

　羽生は冒頭の４回転ループで手をついてしまい、続く４回転サルコーもステップアウトに。トリプルアクセルはなんとかこらえ、３回転ループへとつなげたが、本来の演技ではなかった。

　演技後半、４回転トーループ－３回転トーループは着氷。４回転トーループ－オイラー－３回転サルコーもまとめた。しかし、ジャンプ要素最後のトリプルアクセルは単独になり、リピートになり得点を伸ばせなかった。

　採点表では、特に前半のジャンプで出来栄え点の減点が目立った。

　演技後は表情を曇らせてから、ほほ笑み、一度うなずくと、四方に礼をした。キスアンドクライでは結果を見届けると、小さく拍手をしてから引き揚げた。

　宇野昌磨（２３）＝トヨタ自動車＝は合計２７７・４４点で４位だった。

　なお、日本は北京五輪の代表３枠を確保した。