高梨沙羅、単独トップ109回目表彰台 対応力で2位「結果はついてくる」
「ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯」(26日、チャイコフスキー)
高梨沙羅(24)=クラレ=は2回とも94・5メートルを飛び、合計234・8点で2位に入った。通算109度目の表彰台で、男子のヤンネ・アホネン(フィンランド)と並んでいたジャンプの歴代最多記録を塗り替えた。マリタ・クラマー(オーストリア)が99・5メートル、100メートルの258・1点で今季6勝目、通算7勝目。丸山希(明大)は自己最高の4位に入った。伊藤有希(土屋ホーム)は9位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は20位、岩渕香里(北野建設)は23位だった。
高梨の対応力が光った2位だった。今大会はジャンプ台のスタートゲートへの対応に戸惑い、なかなか助走姿勢が定まらなかった。25日の予選も本戦直前の試技も90メートルにすら届かなかったが、なんとか微調整。本番では「自分のポジションに落とし込めた」と本来の助走を取り戻して好飛躍をそろえた。表彰台の回数で歴代最多記録を更新したが、「数字を求めて戦っているわけではなく、あくまでいい内容の後に結果がついてくる」。自らが理想とする飛躍だけを見据えて歩み続ける。