羽生結弦 視線は大技に…「誰よりも早く4回転半を公式に決める人間に」
「フィギュアスケート・世界選手権」(27日、ストックホルム)
男子フリーが行われ、SP首位の羽生結弦(26)=ANA=は、ジャンプのミスが相次ぎ、フリー182・20点、総得点289・18点でまさかの3位に終わった。SP2位だった鍵山優真(17)=星槎国際高横浜=が291・77点で2位。ネーサン・チェン(米国)が320・88点で3連覇を達成した。
試合後の羽生のコメントは次の通り。
-試合を終えて
「すごい疲れました。すごく自分のバランスが1個ずつ崩れていっていたので、なるべく転倒がないように頑張れたとは思うんですけど、でも本当に1つ1つ全然自分らしくないジャンプが続いたので、本当に大変だったなと思います」
-次の試合の課題
「とりあえず次の試合がどうなるか分からないんですけど、時間があれば4回転半を早く練習して、まずは着氷させて、完成度をあげて試合に組み込めるようにしたいなというのがとりあえず今の目標です」
(記者会見で)
-大会が終わって、何がしたい?
「まあ、ここにくるまでに4回転半の練習を沢山してきて、体を酷使してきました。体を休ませることも考えてますが、早く4回転半の練習をして、誰よりもはやく4回転半を公式で綺麗に決める人間になりたい」
-日本をテーマにしたフリー。日本に長く滞在していることが影響?それとも東日本大震災から10年というのがあるのか?
「東日本大震災から10年ということはかなり自分の中でも大きく思っていて、自分自身被災したときはかなり辛い思いをしましたし、ただ、僕以上に辛い思いをしている方々、または本当に本当に今も大変な思いをしている方々、今も苦しみながら前に進んでいる方々がたくさんいます。それはもちろん自分にとって、大切なことですし、これからも胸に刻んで、もし自分が何かできるのであれば、それを使命感とともにできることをやっていきたい。ただ、今回のプログラムに関しては、それとはまったく関係なく、日本で練習していたからというものでもなく、ただ、僕が僕らしくスケートができるものを目指して選びました」