「大相撲春場所・千秋楽」（２８日、両国国技館）

　日本相撲協会の八角理事長（元横綱北勝海）が、千秋楽恒例のあいさつを土俵上で行った。今場所は２横綱が休場。「横綱の休場は大変遺憾」とたしなめつつも、「力士は今場所も皆さまの心のこもった拍手を励みに、立派に土俵を務めてくれた」と語った。

　今場所は横綱鶴竜が５場所連続で休場し、引退を発表。また、横綱白鵬も再起を目指したが、３日目から休場し、５場所連続休場となった。右膝の手術を受け、７月場所に進退を懸けるという。

　一方、大関経験者の関脇照ノ富士、小結高安らが千秋楽まで優勝争いを演じている。

　また、今年の３月場所は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、本来の大阪ではなく両国国技館で開催した。八角理事長は「無事に千秋楽を迎えられたのは、感染対策にご対応いただいたお客様のご協力のたまもの。また、協会員の検査や、陽性者の対応をしていただいた医療従事者の方にも厚く御礼を申し上げる」と謝意を述べた。