羽生結弦、震災10年 ふるさとへ、世界へ「花は咲く」熱演 エキシビション

 エキシビションで演技する羽生結弦=ストックホルム(共同)
 エキシビションで演技する羽生結弦=ストックホルム(共同)
 エキシビションで演技する羽生結弦=ストックホルム(共同)
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 「フィギュアスケート・世界選手権」(28日、ストックホルム)

 エキシビションが行われ、銅メダルを獲得した羽生結弦(26)=ANA=は、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」を演じた。仙台市出身で、自身も避難所生活を経験した羽生が、故郷を思い、魂の舞いを披露した。

 震災10年の節目で出場する世界選手権に対して、かねて「何かのメッセージだったり、心が動くきっかけになっていればいいなと思う」と話していた羽生。イエローとオレンジが基調の衣装をまとい、ピンクの花を一輪携えて登場した。

 男性ボーカルの歌詞、1つ1つをかみしめながら、情感たっぷりに演技。終盤には高さのあるトリプルアクセル(3回転半)を着氷し、最後はピンクの花を大切に両手で抱いて演技を終えた。

 一夜明け取材では「終わってみたらちょっと苦しかった」と、フリーの演技後にぜんそくの症状が出ていたことを明かしたが、体調の変化を感じさせない熱演。10年間ともに歩んできたふるさとへ、そしてコロナ禍で苦しむ世界へ「花」を咲かせた。

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