大手スポーツメーカーのアシックスは３０日、オンラインで記者会見し、トップランナー向けの厚底シューズ「ＭＥＴＡＳＰＥＥＤ（メタスピード）」シリーズを発売することを発表した。会見に出席した同社のアドバイザリースタッフを務めるプロランナーの川内優輝（３４）＝あいおいニッセイ同和損保＝は「アシックスがついに実力を発揮して、私自身復活どころか進化できた」と絶賛した。

　川内は２月のびわ湖毎日マラソンでプロトタイプを着用して２時間７分２７秒と８年ぶりに自己ベストを更新。これまで薄底シューズで走っていた川内は「従来の（薄底）シューズだと１キロ３分に対応できなくなっていたけど、メタスピードシリーズを履いてから１キロ３分がすごく楽に感じられるようになった」と改めて手応えを語り、「今後もメタスピードシリーズとともに２時間６分、５分という自分の知らない世界を目指していきたい」と話した。

　新作の「ＭＥＴＡＳＰＥＥＤ（メタスピード）」シリーズはストライド型のランナーに適応した「ＭＥＴＡＳＰＥＥＤＳｋｙ（メタスピードスカイ）」とピッチ型のランナーに適応した「ＭＥＴＡＳＰＥＥＤＥｄｇｅ（メタスピードエッジ）」（ともに税込み２万７５００円）の２種類を展開しており、３１日からアシックスオンラインストアで先行販売する。