照ノ富士、2度目の大関口上は簡潔に 「素直にありがたいという気持ちを…」
日本相撲協会は3月31日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、春場所で3度目優勝した関脇照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=の大関昇進を満場一致で決定した。2015年夏場所後以来2度目の昇進。伝達式で照ノ富士は「謹んでお受けいたします。本日は誠にありがとうございました」と短く口上を述べた。
伝達式後に会見を行い、「改めて元の位置に戻った実感がある。思い出すというか、また違う形でうれしく思う。前はそのまま、素直にうれしく思っていたけど今はやっとたどり着いたな、とホッとしている」と喜びをかみしめた。
約6年前の口上では「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」だったが、2度目は簡素。「2回目ということだから、やはり気持ちはずっと変わっていないし、そういう意味で素直にありがたい気持ちで。もちろん、やるからには上を目指して頑張りたいなと思っている」と、変わらず、横綱を目指す決意を込めた。
最長ブランクの21場所ぶり大関奪還。両膝手術、内臓疾患にも苦しみ、序二段まで落ちてから史上最大のカムバックを果たした。
「一日一日の積み重ねで本当にこの日の一番のベストを尽くす。朝から寝るまで一生懸命考えて行動するのを大事にしてきたことが表れているのをうれしく思う」と先の見えない日々も努力を続けた。
2年前の春場所、序二段で復帰した際は大関に戻るなど「想像になかった」と本音。「前向きに頑張った結果」と、語った。
場所前2月11日に結婚式を挙げた。闘病を支え続けてくれたドルジハンド夫人(26)にも恩返し。「苦しい思いをさせてきた。これからいい姿を見せて、幸せにしてあげたいと思っている」と、夫婦でまだまだ、高みを目指し歩んでいく。
夏場所は4大関となる。横綱を目指す戦いに加わる。「(横綱の地位は)経験したことがない。だからこそ1回でも経験したい。もっと稽古に精進して上を目指したい。復帰してから一つのことしかできない自分なので。右四つで前に出てやっていく形をもっともっと強くしていきたい」と誓った。関脇以下で3度の優勝は史上初。大関として初優勝が目標になる。
どん底を味わったことで成長もした。「ずっと身近で支えてくれた師匠を始め、おかみさん、家族と応援して下さった後援会の方たち、ファンの人に戻った自分を見せることができてちょっとでも恩返しができたかな。(番付を落としても)やはり、やっているうちに相撲が好きになる自分もいるし、今は相撲が大好きです」と、胸を張った。