バスケットボール男子のＢリーグは２日、１部（Ｂ１）の新潟の小菅学代表取締役社長兼ゼネラルマネジャー（ＧＭ）、２部（Ｂ２）の愛媛の庄司和広監督がパワハラ行為をしていたことを発表した。

　新潟の小菅社長は、２１年１月３０日の試合後にチームホテルで約２時間２０分、チームスタッフと面談を行った際に、侮蔑的、人格否定的、恫喝的な発言を行った。さらに同月３１日に、前日の面談によって不安定な精神状態に陥っているチームスタッフに対し、反省文を強要。小菅社長にはけん責および制裁金５０万円の処分が科された。

　愛媛の庄司監督は２０年８月に練習中の勘違いから選手のみぞおちを殴打。同年１２月にも同選手の左肩を突然６度殴打する暴力行為があった。また、同年７月から１２月にかけて、同選手を含む２人の選手に対して、暴言を頻繁に浴びせた。庄司監督には、３カ月間の公式試合に関わる職務全停止処分が科された。

　愛媛の開大輔代表取締役社長兼ＧＭは、庄司監督に問題があることを一部の選手から報告を受けていたのにも関わらず、具体的な対応が遅れ、さらなるパワハラ行為を招いたとしてけん責処分となった。同クラブには制裁金１００万円が科された。

　いずれもＢリーグが設置する「通報相談窓口」への通報で問題が発覚した。新潟の小菅社長の件は２０年１２月３０日に通報が入り、愛媛の庄司監督の件は２０年１２月２６日に通報が入っていた。

　Ｂリーグの島田慎二チェアマンは２日、オンラインで記者会見を開き、「非常に残念で遺憾。認識を改めてほしい。現場のスタッフ選手が意識を変えるようにしたい」と話した。

　Ｂリーグでは１９年７月と８月に島根で、１７～１８シーズンに香川でパワハラ行為があったことが確認されている。