二刀流の藤田倭が移籍後初白星&初安打「上野さんだけじゃないと見せるチャンス」

 「ソフトボール日本リーグ女子 ビックカメラ高崎3-0シオノギ製薬」(3日、ベイコム野球場)

 1部が開幕し、2連覇中のビックカメラ高崎は昨季8位のシオノギ製薬に3-0で完勝。東京五輪の日本代表7人を擁し、市口、内藤の計2本塁打が飛び出すなど好スタートを切った。

 太陽誘電から移籍した日本代表の二刀流、藤田倭投手(30)が5回2安打無失点と好投。4番としても初回に中前打を放ち、追加点に貢献した。ヒロインのお立ち台で「最高です。しっかり自分の仕事ができたかなと思う」と胸を張った藤田。昨季はコロナ禍で無観客での開幕だったが、今季は感染予防策がとられた上での有観客となり、スタンドの観客に「ソフトボールができることに感謝して、プレーで感動や勇気を与えられるように頑張りたい」と誓った。

 新天地で強い影響を受けているのは、やはりレジェンドだ。「新しいチーム、違う環境で新しいものを求めている。上野(由岐子)さんの存在がすごく大きい」。この日、自身で手応えを感じた直球は、上野から助言を受けた「質のよいストレート」を目指してきた成果。「球速はどちらかというと落ちているが、上野さんから常に質が高い、重さがある飛ばされないボールを投げるようにしたほうがいいと言われて、冬に練習してきた」と言う。上野からは「勢いがあってすごくいいんじゃないと声をかけられた」と笑顔を見せた。

 日本代表の宇津木麗華監督は、東京五輪で上野と藤田を投手の二本柱を見込んでおり、この日の開幕戦も視察した。「上野さんだけじゃないと見せるチャンス。日本リーグからしっかり見せていきたい」と藤田は力強く言い切った。

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