柔道・鍋倉那美 1週間前ぎっくり腰も執念V…初の世界切符「スタートライン立てた」

女子63キロ級決勝 延長の末、佐藤史織(左)から技ありを奪う鍋倉那美(代表撮影)
女子63キロ級で優勝した鍋倉那美(左)と準優勝の佐藤史織(代表撮影)
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 「柔道・全日本選抜体重別選手権」(3日、福岡国際センター)

 女子63キロ級は、東京五輪代表補欠で18年アジア大会女王の鍋倉那美(23)が、6度目の出場で悲願の初優勝を果たした。2試合を優勢勝ちした後、決勝は佐藤史織(ミキハウス)との延長戦で、払い巻き込みで技ありを奪い決着。試合後には強化委員会が開かれ、世界選手権(6月、ブダペスト)代表にも初選出された。

 “流浪”の23歳が不退転の覚悟を結果に変えた。「全てはパリ五輪で金メダルを取るため」。1週間前にはぎっくり腰を発症し、歩行も困難で欠場に必要な診断書まで用意したものの、「甘えになる」と出場を決断。万全ではない中、執念で初の世界切符ももぎ取り「やっとスタートラインに立てた」と胸をなで下ろした。

 昨年は大きな転機を迎えた。東京五輪代表を逃し、9月をもって前所属を退社。心機一転、フリーとして出稽古生活を続けているが、今大会は出身道場の名前を借りて出場登録し、仕事の合間を縫ってコーチボックスに入ってくれた実兄の義盛さん(29)にも報いた。

 日本オリンピック委員会(JOC)の就職支援サービスを利用しながら新しい所属を探しているだけに、履歴書にも大きなタイトルが1つ加わる。「夢だけを語っていても結果がないと(ダメだと)学んできた。プレッシャーがいい結果につながった」と胸を張った。

 兵庫・姫路市出身で、小学生時代は現東京五輪代表の阿部一二三(パーク24)と毎年対戦し、女子ながら無敗を誇ったことでも知られる。3年後を明確に見据えながら、「世界選手権で絶対に優勝し、パリ五輪で金メダルを目指したい」と決意を込めた。

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