瀬戸大也 「謙虚さ」心に刻み復権V 東京五輪へ「こんな自分でも…最高の恩返しを」

男子400メートル個人メドレーを制して表彰台に立つ瀬戸大也(左は2位・井狩、右は3位・本多)=撮影・高部洋祐
男子400メートル個人メドレーを制し、小方颯(右)の健闘を称える瀬戸大也=東京アクアティクスセンター(撮影・高部洋祐)
男子400メートル個人メドレー予選で力泳する瀬戸大也=東京アクアティクスセンター(撮影・高部洋祐)
3枚

 「競泳・日本選手権」(3日、東京アクアティクスセンター)

 男子400メートル個人メドレー決勝が行われ、すでに東京五輪代表に内定している瀬戸大也(26)=TEAM DAIYA=が、4分9秒02で優勝した。中盤から一気に抜け出し、貫録をみせつけた。2位には井狩裕貴(イトマン近大)が4分11秒88で派遣標準記録を突破し、五輪代表に内定した。

 エース復活を十分にアピールする泳ぎだった。すでに五輪内定を持っている瀬戸にとっては、仕上がり途上の中で4分10秒を切る上々の内容。「7割の状態で4分10秒を切ることができた。夏に向けて非常に自信になるレース」と、うなづいた。

 昨年末まで不倫問題で活動停止処分を受けており、今年2月に約5カ月ぶりに実戦復帰。この種目、復帰戦だったジャパンオープンで優勝したが、2週間後の東京都オープンは3位に沈んだ。それでも焦ることなく、日々の練習で自身と向き合い、着実に調子を上げてきた。「しっかりと一日一日大切に過ごせている。本当に昨年は色々とあったんですけど、しっかりと今は地に足をつけて、もう一度競技ができる感謝の気持ちだったり、謙虚さをもう一度改めて心に刻んで日々を過ごせている」と、ここまでの歩みを振り返った。

 しっかりと日本王者のタイトルをもぎとり、復権をアピールした。視線の先には、思いを表現したい東京五輪の舞台がある。「五輪は夢の舞台。もし夏に五輪がしっかり開催されれば、そこでしっかり結果を出すことが、こんな自分でも応援してくださる方々に最高の恩返しになると思う。そこをしっかり果たしたい。本番では初日の1発目のレースで、自分がしっかり金メダルを獲って、競泳チームであったり、日本代表に流れをつけていきたい」。泳ぐことのできる喜びと感謝を、夏の大一番で体現する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス