池江璃花子 奇跡の復活Vで東京五輪代表内定「努力は必ず報われる」【一問一答】

 「競泳・日本選手権」(4日、東京アクアティクスセンター)

 女子100メートルバタフライを57秒77で制し、400メートルメドレーリレーの選考基準を満たして五輪代表に決まった池江璃花子(20)=ルネサンス=はレース後、これまでの日々を振り返りながら「努力は必ず報われる」と思いを口にした。池江璃花子との一問一答は下記の通り

  ◇  ◇

 -なかなかプールから上がれなかった。どんな感情があったのか。

 「もう本当に、ほんっとうに、言葉にできないような、表現できないような、そんなうれしい気持ちになりました。なんか、あの一瞬でも、今までの自分のつらかったこととか…。すごいいろいろ思い出してきて…。けどここまで戻ってこられたことがすごくうれしくて。なかなか、体もキツかったですし、上がれなかったですね」

 -3年ぶりの優勝。

 「まさかは100メートルで優勝できるとも思っていなかったですし…。5年前のオリンピック選考会よりも、ずっと自信もなかったし。自分が勝てるのは、ずっと先のことだと思っていたんですけど。勝つための練習もしっかりやってきましたし、最後は『ただいま』っていう気持ちで、このレースに入場してきたので、自分がつらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだなって思いました」

 -掲示板をみた瞬間は。

 「順位が『1』ってみえた瞬間にちょっと驚きました。うれしかったですし、とにかくびっくりして、何が起こったか分からないというか、本当に整理がいまだについてないような感覚です」

 -5年前も涙した。

 「正直、この100のバタフライは一番戻ってくるのに時間がかかると思っていた種目でもあったので。本当に優勝を狙ってなかったです。でも何番でも、ここにいることに幸せを感じようっていうふうに思って、最後も仲間たちが全力で送り出してくれました。今、すごく幸せです」

 -これまでの道のりで思い出したことは。

 「やっぱり泳いでも誰にも勝てなかった時を一番最初に思い出しました。今回、もし負けても、来年はもう負けることはないだろうという気持ちでこのレースに挑んでいました。今回は優勝できてすごくうれしいんですけど、このタイムで世界と戦えるかっていわれたら、そういうタイムではありません。これから高みを目指していきたいです」

 -自己ベストを3回出した。

 「そうですね~、なんか、まだまだ本来の自己ベストより遠いタイムだけど、自分の中で、大きなプレッシャーのかかる試合で57秒が出せたのはすごくいい経験になりました。また一から水泳を始めて、ここまで早く戻ってこられたのはすごく良かったなと思います」

 -心の中の桜は今、何分咲きか。

 「今は7か8分くらいですかね」

 -どうしたら満開に。

 「いつかオリンピックで金メダル、もしくはメダルを取れたらかなって思います」

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