組織委が聖火リレー継続の意義説明「日本全体の五輪として示す。続けることが重要」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は7日、大阪府の吉村知事が新型コロナウイルスの感染者急増を受け府民に不要不急の外出自粛を要請するのに伴い、府内全域で公道を走る東京五輪聖火リレーを中止すると表明したことを受けて、取材に応じた。府の要請を受け、両日とも万博記念公園内で聖火リレーを実施する方向で調整に入ったことを明かした。
全国で新型コロナウイルスの感染者が増加している中、聖火リレーを続ける意味を問われた武藤事務総長は「東京大会では日本全国をまわることで、日本全体の五輪として示す重要な意味がある。東京に来られない方々にも五輪を実感してもらう重要なもの。安全安心を確保し、重大な事態の際には公道を走らないなど現実的な対応を取りながら、続けていくことが重要と思っている」と話した。
組織委はこの日、大阪府で医療非常事態宣言が発令したことを受け「状況を踏まえ、五輪聖火リレーにつきまして、本日、大阪府より、府全域において公道での聖火リレーに代えて、万博記念公園内で聖火リレーを実施したいという要請がありました。組織委は要請に沿って、両日ともに万博記念公園内で実施し、一般観客は入れず、安全な環境を確保し、希望されるすべてのランナーに走っていただけるように準備します」と説明した。コースについてはこれから協議をするという。全員が希望する場合、1日約100人、両日で200人を想定している。セレブレーションの実施については、スポンサーや府と協議する。
大阪府では今月13、14日に聖火リレーが予定されている。