桃田賢斗、全英敗戦で心境「俺が負けて違和感…うれしい」“追いかける世界1位”目指す

 バドミントン男子シングルス世界王者の桃田賢斗(26)=NTT東日本=が8日、自身のYouTubeチャンネル「桃CHANNEL」を更新し、1年2カ月ぶりの国際大会となった3月の全英オープンを振り返った。8強で終わったが、「桃田どうした?」と驚くようなコメントを多数目にしたといい、「期待してもらっているというか、俺が負けることに対してまわりが違和感を感じるって相当うれしい」と反響を激励と捉えた。

 桃田が国際大会に出場するのは、大会直後に交通事故に遭った昨年1月のマレーシア・マスターズ以来だった。19年大会覇者の桃田は第1シードで臨んだものの、準々決勝で世界ランク10位のリー・ジージャ(マレーシア)に0-2で敗戦。「自分では練習で真剣に取り組んできたつもりだったが、ちょっと覚悟が甘かったと痛感させられた」と反省しきりだった。

 ただ、スタミナ面などは問題なかったといい、右目眼窩(がんか)底骨折からの復帰を経た現状の力は確認できた。

 また、セルフイメージに対する心理面でも変化があっといい、「今までは世界ランク1位ということに負い目を感じていて、実力が足りてないだろうなと分かっていた。ただ、今回ちょっと吹っ切れたというか、開き直ってプラスに捉えて、『追いかける側の世界ランク1位は強えーぞ』と言うところを見せられたらいい」と“挑戦する王者像”を掲げた。

 東京五輪本番までは5月に国際大会が予定されており、代表合宿も始まる。「またみんなに錯覚させて、『アイツは負けねーだろ』と思わせるくらい強くなって帰ってきたい」と前向きに語った。

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