ラグビートップリーグ（ＴＬ）のキヤノンは９日、ＮＥＣ戦（１１日、熊谷）の試合登録メンバーを発表。日本代表ナンバー８アマナキ・レレイ・マフィ（３１）がようやくの今季初出場へ、先発メンバーに名を連ねた。

　今季は所属していたＮＴＴコミュニケーションズではＴＬに選手登録さえされていなかった。２月２０日のホンダとの開幕戦後で、ヒュー・リースエドワーズ監督は「（マフィは）コーチの求めているコンディションに調整できていないということで登録していないということです」と説明。今季未登録未出場のまま、３月２０日に双方合意の上で電撃退団。同２２日にキヤノンに追加入団した。

　マフィは８日にキヤノンの公式インスタグラムでインタビューに応じた。「合流からの３週間で楽しんでいる、みんなウェルカムでいろいろサポートしてくれる。楽しみです」と近況を語り、「今、大変な時期でなかなかみんなと会えなくて。グラウンドで会えることを楽しみにしています。試合頑張ります。みなさんよろしくお願いします」と今季初出場への思いをにじませた。

　ＴＬの規約によると、マフィのケースでは「登録を完了してから１４日目以降の試合に出場することができる。但し、順位決定戦、入替戦に出場する場合、少なくとも１回はリーグ戦に出場していなければならない」と定められている。契約から１４日目以降となるリーグ戦最終節・ＮＥＣ戦に出場すれば、１７日から始まるプレーオフトーナメントに出場可能となる。

　トンガ出身のマフィは花園大学を経て、２０１４年からＮＴＴコム入り。“フィジカルモンスター”の異名をとり、１４年に日本代表入り。１５年Ｗ杯イングランド大会では１次リーグで南アフリカ撃破に貢献。１９年Ｗ杯日本大会で２大会連続出場。代表キャップ数は２７。