五輪組織委 抗議応じぬ週刊文春に「極めて遺憾」内部調査結果次第で法的措置も
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が9日、都内で定例会見を行った。
週刊文春が東京五輪開閉会式の責任者だったMIKIKO氏による演出案を報じた問題で、組織委は先週、著作権侵害を主張し、厳重抗議と販売差し止め、回収を求めていたが、組織委広報がこの日回答があったことを明かし、「我々が善処を求めていた点について、まったく応じられておらず、極めて遺憾」と、コメントした。現在は情報漏洩について内部調査を行っており、「対応は内部調査の結果を踏まえ検討する」とした。
文春は、組織委の厳重抗議に対して、反論声明を発表。組織委の要求を「不当な要求」「異常」と断じ、応じない構えをみせていた。橋本会長は先週の定例会見で「報道の自由を制限するものではない。業務妨害にあたる」と再反論。法務担当者も「著作権法第41条にある報道利用は、適用されないと判断しての抗議」と説明。すでに警視庁に相談していることを明かし「色々な可能性を検討していく」と、法的措置も示唆している。