池江璃花子に最大4冠の可能性「楽しんで勝ちを獲りにいきたい」 一問一答
「競泳・日本選手権」(9日、東京アクアティクスセンター)
東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、女子50メートル自由形準決勝は、100メートルバタフライと自由形で2冠の池江璃花子(20)=ルネサンス=が24秒87を記録。準決勝でただ1人の24秒台、競技復帰後ベストタイムをマークし、全体のトップで10日の決勝に進出した。
この日のレース後の池江との一問一答は次の通り。
-レースを振り返って
「きょう結構、疲労がくるかなと思っていたんですけど、思ったほどこなくて、やっぱり50メートルって楽しいなって、改めて思いました」
-あすの決勝に向けて
「あすは3レース残っているので、50のバタフライも入ってきますし、バタフライは少し余力を残しつつ、50の自由形がラストなので、最後、いい形で日本選手権を締められればなと思います。感触もものすごく良いですし、あとは本当に楽しんで勝ちを獲りにいくだけかなと思います」
-プールに慣れていないという話も?
「このプールになれていないというより、寒さになれてないというのが大きくて、結構冷え性でどんなに暖かい靴下を使っていても、湯たんぽ使って温めていたりするんですけど、全然暖まらなくて。それだけで50メートルは感覚が変わったりするので。ウォーミングアップして、暖かい格好をしていても、結局すぐに手足が冷えちゃうので、そういうのを考慮して準決勝はウォーミングアップを陸上トレーニングだけにしました」
-サブプールとメーンプールに距離があるのも要因?
「それもありますね。メーンプールから控え室に戻るのも廊下を通っていかなきゃいけないですし、サブプールから更衣室の移動でも結構冷えたりするので、それが結構難しいところだなと思います」
-顔色が優れないようにもみえるが?
「とにかくクールダウンをしっかりするようにしたり、トレーナーさんに頼ったり、あとはなるべく早く寝るようにしたり。朝起きたとき体重くても、ちょっと時間が経てば、今日も大丈夫と自分で思うようにしているので、もしかしたら疲れが顔に出ちゃっているのかなと思う。疲れてますけど、最後まで全力でいくのが今回の目標。最後まで気を抜かずに頑張りたい」
池江は1組4レーンで出場。スタートから伸びやかな泳ぎで。序盤は横並び。中盤で徐々にギアを上げて前方へ進出し、組1位でフィニッシュした。
池江はすでに女子400メートルメドレーリレーと、女子400メートルリレーの2種目で東京五輪代表に内定している。女子50メートル自由形の派遣標準記録は24秒46。10日の決勝で同タイムを破り、上位2人に入れば3種目目の代表内定となる。池江のこれまでの復帰後ベストは24秒91だった。自己ベストは18年に記録した日本記録の24秒21。
また、池江は最終日に50メートルバタフライにも出場予定で、最大4冠の可能性がある。