妻おのののか祝福 競泳・塩浦慎理、滑り込みリレー代表入り「ほんとサプライズ」
7月に開幕する東京五輪の競泳日本代表内定選手が12日、オンラインで取材に応じた。日本選手権男子100メートル自由形5位ながら、滑り込みでの2大会連続切符をつかんだ塩浦慎理(29)=イトマン東進=は「驚いた」としながらも「残り3カ月くらい、死ぬ気でやりたい」と決意を新たにした。昨年9月に結婚した妻でタレントのおのののかと共に、夢舞台へと向かう。日本代表の平井伯昌監督(57)は金メダルの筆頭候補を“指名”し、期待を寄せた。
夢舞台への道をつなぐ吉報だった。11日にリレーの代表入りが発表された塩浦は「ほんとにサプライズ」と、予期せぬ五輪内定に驚きの表情だった。
日本選手権は100メートル自由形で5位に沈むなど五輪出場は絶望的だった。「将来のことも含め、気持ちの整理に時間がかかりそう」。激しく落ち込み帰宅する途中、内定の連絡があった。「驚きが一番。『リレーで選ばれました』って言われてもよく分からなかった。何が起きたのか」。なかなか事態をのみ込めなかった。
100メートル自由形で2位に入った松元が個人種目の200メートル自由形でメダルを狙うため、負担軽減を目的に次点の塩浦が選出された。「すごいチャンスが巡ってきた」と喜び、「納得するまで追い込みたい」と2度目の五輪へ覚悟も決まった。
昨年9月に結婚した妻・おのののかからは「ほんとに良かったね」と祝福された。塩浦も「結構気を使ってくれて、帰ってきたら何て(慰めの)声をかけようと思ってたみたい。すごく喜んでくれて良かった」と胸をなで下ろした。
「生まれ育った国(の五輪)で泳げるのは誇らしいこと。最高の泳ぎをしたい。4人でメダルを狙えれば」。日本中へ愛する家族へ、今度は表彰台から吉報を届ける。