柔道・海老沼匡が引退発表「全力尽くした」 ロンドン、リオ五輪銅メダリスト

引退会見を行った海老沼匡
リオ五輪で獲得した銅メダルを披露する海老沼匡(2016年)
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 柔道男子66キロ級で12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪2大会連続銅メダルの海老沼匡(31)=パーク24=が15日、現役を引退することを発表した。都内で会見を行い、「五輪で金メダルを取れなかったことだけは反省点もあるが、自分自身では全力を尽くして柔道と向き合ってきた。全体を通して悔いはない」と晴れやかな表情で話した。

 海老沼は栃木県出身で、兄の影響で5歳で柔道を始めた。中高時代は柔道私塾「講道学舎」で6年間を過ごした。11、13、14年世界選手権では3連覇を達成。ロンドン五輪、リオ五輪ではいずれも準決勝で涙をのみ、銅メダルだった。リオ五輪以降は1階級上の73キロ級に転向。大野将平(旭化成)、橋本壮市(パーク24)らと争ったものの、東京五輪代表には届かなかった。

 昨年秋の講道館杯で、決勝で敗れたことから引退を決意したという。「世界で戦えるうちは柔道を全うしようと考えていたが、負けて国際大会への派遣もないと思ったし、ここで一区切りかなと思って吉田(秀彦)総監督に相談した」。今月4日の全日本選抜体重別選手権では「勝っても負けても最後」という決意を持って臨み、若手選手らをなぎ倒して優勝。有終の美を飾った。

 現役生活で最も印象に残っている試合としては、勝った試合ではなく五輪での敗戦を挙げた。「五輪で金メダルを取ることが全てだったので。ロンドンもリオも準決勝で勝てなかったということで、どちらも心に残っています」と振り返った。

 今後はパーク24のコーチとなり、海外での修行も視野に入れて英語も勉強するという。「指導者としてはゼロからのスタートになるので、スポンジのようにいろんなことを吸収して自分に合った指導方法を見つけた上で、選手にあと一押しをできる指導者になりたい」と抱負を述べた。

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