大関朝乃山誓った“英樹のV”夏場所でも!マスターズ松山に続く!
大相撲の大関朝乃山(27)=高砂=が15日、ゴルフのマスターズを制覇した松山に続く“英樹のV”を誓った。この日は都内の部屋で幕下相手に30番取って、29勝1敗と番数を重ねて調整した。
しこ名の下の名前は同じ「英樹」。稽古後の代表取材でゴルフの話題を振られると「絶対来ると思いました。しこ名が英樹だからですか?ゴルフは打ちっ放しをやったことがあるけど、最初やった時はなかなかボールに当たらなくて…」と、ゴルフに関してはまだまだ新弟子。
松山の優勝はニュースで見た。「アジア人として初ですよね。おめでとうございますと。すごいです。あれでタイガー・ウッズさんは5回優勝している。すごいですね」と、快挙をほめ称えた。
夏場所(5月9日初日、両国国技館)は自身の番。「同じ英樹でもありますし、レベルは違いますけど。今の地位で出場しているからには優勝が条件ですし、出場しているからには優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。
本名は石橋広暉(ひろき)。17年春場所で新十両昇進時、富山商相撲部時代の恩師で同年の初場所中に亡くなった浦山英樹先生から名前をもらった。
新型コロナウイルスの影響で自粛していた富山への帰郷だが、先場所後、1年ぶり地元に戻った。昨年春場所後に大関昇進後、初めての富山の地。地元の味、空気を味わい、リフレッシュした。
「この時期ですから、行きたいところにも行けない。何カ所か、決めていたところにあいさつに行った。大関になって初めて帰ったので、お祝いの言葉やメッセージもいただいた」と、大いに励みになった。
浦山先生の自宅も訪れ、大関昇進も報告した。昇進後、なかなか思うような成績が残せていないことに「今ごろ、怒っていると思う」と苦笑いした。
天国の先生の夢、横綱昇進を報告するため、気持ちも新た。「稽古しかないと思う。稽古して、みなさんに恩返しをするだけ。次の場所まで時間がある。稽古するしかないんじゃないですか」と、何度も繰り返した。
19日から4日間、行う合同稽古も参加を決めるなど意欲は高い。昨年は中止となり、19年、朝乃山が初優勝して以来2年ぶりの夏場所。「(2年前は)まぐれですよ。番付にも恵まれていたので。(夏場所で)取りこぼしせず、しっかり優勝できれば実力もついてくると思いますので。前頭での優勝と、大関での優勝は、喜びも絶対違うと思うので」と、“連覇”へ意気込んだ。