宇野昌磨、得点伸びず「力不足」大技トリプルアクセル-4回転トーループは転倒

演技を終え、厳しい表情の宇野昌磨=丸善インテックアリーナ大阪(代表撮影)
演技する宇野昌磨=丸善インテックアリーナ大阪(代表撮影)
ジャンプで転倒する宇野昌磨=丸善インテックアリーナ大阪(代表撮影)
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 「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(16日、丸善インテックアリーナ大阪)

 男子フリーが行われ、宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=のフリーは自己ベストに遠く及ばない164・96点に終わった。「皆さんに申し訳ない恥ずかしい気持ち。今できることは悔やむことでなく皆さんを応援することだと思う」と仲間への思いを語った。

 冒頭で大技トリプルアクセル-4回転トーループの2連続ジャンプに挑戦したが4回転トーループで転倒した。4回転フリップは着氷したが、続く4回転トーループで再び転倒した。他のジャンプのミスも目立った。後半はうまくまとめたが、演技後は肩で大きく息をして苦しそうな表情を見せた。

 果敢に挑戦した大技については「このジャンプを今後入れるように毎日練習できたらと思う。どれくらい時間がかかるかわからないけど、できそうなものがたくさんあるので、挑戦したい」と前を向いた。

 悔いを残した。自身の納得のいかない形で、今季最終戦を終えた。「今振り返れば早く(国別対抗戦出場の)覚悟を決められなかったのかと後悔しています。まだ来季、いい意味でいい形で終わらなかったことを逆にプラスにつなげられるように、シーズンオフも来季に向けて頑張りたい。この大会に向けていい演技をするぞという覚悟を決めきれなかった自分が悔やまれるが、次に生かしたい」と明かす。

 さらに来季へ向けて「今後は世界選手権や全日本選手権で感じたトップへの力不足、もっと成長したいという気持ちを持ったままオフシーズンを過ごしたい。頑張ることも大事だが、自分のモチベーション、自分の心を、フィギュアスケートをもっと楽しめるように自分をコントロールできるようにしたい」と誓った。

 宇野は15日のショートプログラム(SP)ではジャンプミスが相次ぎ77・46点で9位と大きく出遅れていた。

 世界国別対抗戦は2009年から始まった国際スケート連盟(ISU)主催の国際大会で、五輪開催年を除いて開催。今回は日本、ロシア、米国、フランス、イタリア、カナダの世界ランク上位6カ国が参加した。団体戦で行われ、男女シングル各2人、ペア、アイスダンス各1組でチームを構成。SP、フリーのそれぞれの順位に応じて与えられる得点の合計で争う。15日に行われた初日は男女のSP、アイスダンスのリズムダンスで争い、順位は1位ロシア、2位米国、3位日本だった。

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