レスリング五輪代表・乙黒拓斗が上々V「まだ修正できる」1年2カ月ぶり実戦で圧倒
「レスリング・アジア選手権」(17日、アルマトイ)
男子フリースタイル65キロ級が行われ、東京五輪代表で2018年世界王者の乙黒拓斗(22)=自衛隊=が優勝した。初戦はウズベキスタン選手に13-0でテクニカルフォール勝ちし、準決勝はイラン選手を8-2で圧倒。決勝はバジラン(インド)が負傷棄権したため、不戦勝となった。
乙黒は1年2カ月ぶりの実戦で圧倒的な強さを発揮した。持ち味の攻撃で得点を積み重ねると、課題のディフェンス面でも初戦から0失点、2失点と安定感を見せ、上々の戦いぶりだった。
コロナ禍の自粛期間などを経て、山梨学院大を今春卒業し、自衛隊に入隊。今夏の金メダル候補である22歳は、久々の実戦で現在位置を確認し、「相手は海外で活躍している強い選手だったが、1年取り組んできた技やモチベーションを出せたので、1年やってきたことは無駄じゃないなと感じた。まだ修正できるところがあるので、もっと修正していけたら。(東京五輪では)金メダル獲れるように全力を出してやっていきたい」と着実な手応えを口にした。