「アスリートは九回2死でも諦めない」東京五輪パラへアスリート委が開催意義など協議

 東京五輪・パラリンピック組織委員会と、日本オリンピック委員会(JOC)、日本パラリンピック委員会(JPC)のアスリート委員会は20日、都内で合同委員会を開催し、五輪開幕まであと3カ月に迫る中で、アスリート視点からの「開催意義」など協議した。

 第4波とみられる新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中で、東京、大阪などでは3度目の緊急事態宣言が出る可能性が高まってきている。最新の世論調査でもいまだ中止、再延期という今夏の開催に否定的な意見が7割を超えている。与党・自民党の二階幹事長からは「中止」への言及もある。

 司会を務めた組織委の高橋尚子アスリート委員長は「開催についての意見は出なかった」とした上で「不安がある中で、社会の皆さんが今、生きることで精一杯の中で、私たちの役割はどういうことができるのだろうか。特別な存在ではないと踏まえた上で、自分たちが今できることは(社会への)還元することもそうですし、諦めずに最後までやり続けることではないか。選手は最後の最後まで、1%でも可能性があるなら諦めないですし、九回裏ツーアウトからでも、諦めない。五輪・パラリンピックがこの先どうなっても、今やるべきことは見失わずに、前を向いている感じがありました」と、語った。

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