飛び込み東京W杯 豪州チームが“ボイコット”決断 五輪最終予選も「安全ではない」
東京五輪最終予選として、五輪テスト大会を兼ねて開催予定の飛び込みW杯(5月1日開幕、東京AC)に出場を予定していた豪州チームが、「安全ではない」との理由で不参加を決断したことが23日、分かった。
飛び込みの豪州連盟は声明で「ダイビングチームを21年W杯から撤退させるという難しい決断を下しました。アスリートの健康と安全を最優先事項と考えていましたが、アスリートと役員をW杯に送ることは安全ではないことが明らかになりました」とし、選手団を派遣しないと発表。「日本は現在、新型コロナウイルスの第4波の危機に瀕しており、東京はまもなく緊急事態宣言に入ります。五輪の前にはワクチン接種を受けると確信しているが、W杯に先立って予防接種はできなかった。現時点で五輪予選は開催できないというのが私たちの立場です」と、決断の理由を説明した。
豪州チームは今後、国際水泳連盟(FINA)と五輪資格についての協議を続けるという。
東京五輪まであと3カ月と迫る中で、テスト大会で事実上の“ボイコット”が出たことは開催に向けて大きな逆風となる。東京五輪・パラリンピック組織委員会は「(不参加の情報は)承知している。大会は国際水泳連盟も了承した計画をもとに運営され、安全性は十分に確保されている」と、コメントを発表した。