錦織圭、ナダルと2年ぶり対戦も惜敗 1セット奪取も好プレー続かず

 「男子テニス・バルセロナ・オープン」(22日、バルセロナ)

 シングルス3回戦で世界ランキング39位の錦織圭(31)=日清食品=は同3位で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に0-6、6-2、2-6で競り負け、8強進出はならなかった。両者は2年ぶりの対戦で、通算では錦織の2勝12敗。次戦はエストリル・オープン(26日開幕・ポルトガル)の予定。

 赤土の王者ナダルと2年ぶりの対戦で、今の錦織の課題が浮き彫りになった。この大会で2連覇した14、15年の姿をほうふつとさせる鋭いショットで第2セットを奪ったが、徐々に失速。トップ選手相手では、好調なプレーが2セット続かないことに「大事なポイントを取れていない。もやもやする」と心が晴れなかった。

 第3セットの第1ゲーム。3連続でブレークポイントを握ったが、この逸機が響いた。「出だしでブレークできていたら」と悔やみ、この窮地を脱したナダルは息を吹き返して明暗が分かれた。

 第2セットで発揮した回りこんでのフォアやバックのダウンザラインを先に仕掛ける形は秀逸で、トップ選手を脅かすレベルには復調した。「最低でも2セット、この水準のプレーをしないといけない」と持続力の必要性を理解するが、そのための道筋は「集中力とか何個かあると思う。自分でも分かっていない」ともどかしさも抱える。世界ランキングのトップ10復帰へ、模索は続く。

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