先代時津風親方の長男のしこ名は木竜皇 次男は春雷に 新弟子検査の体格基準クリア

新弟子検査を受検した前時津風親方の長男・坂本博一(日本相撲協会提供)
新弟子検査を受検した前時津風親方の次男・坂本正真(日本相撲協会提供)
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 「大相撲夏場所」(5月9日初日、両国国技館)

 夏場所の新弟子検査が28日、行われ、先代時津風親方(元幕内時津海)の長男・坂本博一(ひろかず、18)、次男・正真(しょうま、16)=ともに立浪=ら11人が受検した。全員が体格基準(身長167センチ以上、体重67キロ以上)をクリアした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。

 父は初場所中にマージャン店に通うなど協会のガイドライン違反で退職。時津風部屋に入門予定が急きょ、立浪部屋入りとなった。夏場所、前相撲で初土俵を踏む。

 青森・三本木農高を卒業した長男・博一は身長175センチ、体重130キロ。検査を終え、電話対応し「やっぱりプロに入ったんで頑張るぞっていう心が引き締まった感じです」と意気込んだ。

 しこ名は「木竜皇(きりゅうこう)」に決まった。「知り合いの人に付けてもらったんですけど、まだ由来は聞いていないので、今度会った時にしっかり聞いてきます。プロでやっていくので、かっこいい名前いただいて、ここからこの素晴らしい名前に負けないように強くなります」と宣言した。

 部屋には幕内明生、豊昇龍、天空海ら実力者もそろう。「兄弟子たちもすごく優しくていい部屋です。楽しい部屋です。(弟とも)今のところ仲良くやってるんで、けんかしないように頑張ります。隣じゃないんですけど、同じ大部屋で寝ています。(弟に)負けないように必死で稽古していきたいと思っています」と切磋琢磨(せっさたくま)していく。

 50歳、現役最年長の華吹(はなかぜ)も部屋にいる。「お父さんみたいな感じで。いろんなことを支えてくれるんで心強いです。ちゃんこは特別においしいです。ちゃんこ鍋ですね」と部屋にもすっかりなじんでいる。

 「部屋の関取の明生関、豊昇龍関、天空海関を目標に頑張ります」と力を込めた。

 次男の正真は千葉・柏第二中を卒業。身長177センチ、体重119で検査をパスした。しこ名は「春雷(しゅんらい)」に決まった。検査を終え「あまり緊張しなかったです。周りに強い人いっぱいいたので頑張りたいと思いました」と淡々。

 兄弟で同期生入門。「兄ですが負けたくないので勝てるように頑張りたいです。兄とは、今まで高校とか中学で一緒にやったことなかったのでちょっと楽しみです。負けたくないです」と、ライバル視した。

 もう部屋でも稽古を始めている。「中学の時より全然きつくて、必死についていけるように頑張ります。部屋の関取たちのようなお相撲さんになりたいです。攻める相撲を取りたいです」と抱負を述べた。

 2人の師匠・立浪親方(元小結旭豊)は「やはり力はありますよね」と地力に太鼓判。2人はすでに部屋の幕下、三段目と稽古しており「もう全然それぐらいの力はあります」と高評価した。

 父の時津海は右四つで技能タイプ。「お兄さんは(父に)似ているのかな。頭を中に入れて取るタイプなのでなんとなく似ているような気はしますけどね。顔は似ていますよね」と話した。

 ドタバタの経緯の中、兄弟を預かることになった。「大変な気持ちはあったと思いますけど、そこを全部守りますよという話で家族と話したりしたので。縁があってうちの部屋を選んでくれたし、必ず強くしなきゃっていう気持ちはあります。体的には長男のほうが大きいんで。2人ともこれからまだまだ大きくなるという気はしますよね」と予感した。

 環境も申し分ない。「(柏二中の先輩)豊昇龍だけでなく、明生とかいますんで。いろんなお手本があるんで。そういうこともいいと思って多分立浪部屋を選んだんだと思うんで。そういう点では見本がいっぱいいて、いいんじゃないですかね。この人がいいなと思ってお手本にすれば、余計にいい」と語った。

 茨城県つくばみらい市の部屋は夏場所後には東京都台東区に移転する。「本当に(つくばみらい市)近くの人は残念がってますけどね。どんどん盛り上がって力を付けさせてもらったのはあります」とさみしい思いはあるが、国技館に近くなるのはプラス。「(坂本兄弟には)関取の次の勢力になってもらうように期待しています」と新たな立浪部屋の顔に期待した。

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