「こういう言い方って差別?」と川淵氏が疑問 「ママさん選手」の五輪出場を熱望
Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が(84)が29日、自身のツイッターを更新し、この日開催された「織田記念国際」の女子100メートル障害を日本新記録で制した寺田明日香(31)を称賛。出産を経て競技復帰した同選手の五輪出場を熱望しつつ「こういう言い方って差別化になるの?(原文ママ)」と問いかけた。
日本記録を0秒01更新する12秒96で優勝した寺田について、川淵氏は「日本記録ながらオリンピック出場標準記録には到達していない」と紹介。続けて「なんとか他で資格を獲得してオリンピック出場を果たしてほしい。なんと言ってもママさん選手なんだから」と同選手の五輪出場を強く願った。
川淵氏としては、出産を経て競技復帰した同選手に対して純粋に敬意を表しているとみられるが、自身でも「ママさん選手なんだから」という表現について「こういう言い方って差別化になるの?」と気になったようだ。
川淵氏は、東京五輪・パラリンピック組織委員会前会長の森喜朗氏が“女性蔑視発言”で引責辞任した際に、後任への就任を要請され、一時は受諾する意向を示しながら、その後に辞退している。