“ママさんアスリート”寺田明日香、自らの日本新更新でV 娘うれし涙に思わずウルッ

 12秒96の日本新記録を樹立し、時計の前で恥ずかしがる愛娘を抱く寺田明日香
 決勝で力走する寺田明日香
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 「陸上・織田記念国際」(29日、エディオンスタジアム広島)

 女子100メートル障害で寺田明日香(31)=ジャパンクリエイト=が自身の日本記録を0秒01更新する12秒96(追い風1・6メートル)で優勝した。

 “ママさんアスリート”冥利(みょうり)につきる瞬間だった。6歳の長女果緒ちゃんを抱えて、12秒96の日本記録が記された電光掲示板の前で記念撮影。娘が泣き出した。「なんで泣いてるの?」と問うと、「うれしいから」-。この言葉に寺田もウルッ。「“うれしくて泣く”という感情が彼女の中にあって、自分の走りで泣いてくれた。それが母として大きい。彼女の成長」と、柔らかな笑みで振り返った。

 夢舞台に向けて、視界が広がる快走だった。完ぺきではないものの、19年9月に出した自らの記録を0秒01更新。「すごく自信になったし、いいレースだった」。夏までに狙うは12秒84の五輪参加標準記録突破。娘に言ってほしい言葉がある。「ママ、格好良かったよ」-。母として、アスリートとしての挑戦はまだまだ続く。

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