空手・佐合、五輪確定 僅差ポイントでライバル上回る
「空手・東京五輪日本代表最終選考会、プレミアリーグ・リスボン大会」(30日、リスボン)
組手男子60キロ級の佐合尚人(28)=高栄警備保障=が、同67キロ級の篠原浩人(マルホウ)との争いを制して、統合階級で行われる五輪の67キロ級の代表に確定した。同級は昨年、佐合がいったん代表となったが選考見直しとなっていた。佐合は準々決勝でエジプト選手に0-5で敗退したが、世界空手連盟五輪ランキングで67キロ級初戦敗退の篠原を上回ることが決まった。
念願の五輪切符をつかみ、佐合の頬が緩んだ。「うれしいの一言。安ど感でいっぱいだ」。3回戦まで2試合が判定勝ち。迎えた準々決勝はエジプト選手に0-5と惨敗して代表争いは微妙な情勢となったが、わずかな差で自身を追っていた67キロ級の篠原浩人(マルホウ)が初戦敗退し僅差で逃げ切った。五輪延期で一度自身に決まった代表が再選考となっても、恨み節はこぼさなかった。空手への真っすぐな姿勢が「集大成」の五輪へ導いた。