大坂2回戦で敗退 赤土で難敵の堅守崩せず

 「テニス・マドリードOP」(2日、マドリード)

 女子シングルス2回戦で第2シードの大坂なおみ(23)=日清食品=が世界ランキング20位のカロリナ・ムホバ(チェコ)に4-6、6-3、1-6で敗れた。大坂は粘り強い攻撃で第2セットを取り返したが、第3セットはムホバが攻守で上回った。クレーコートの大会で、全仏オープン(30日開幕・パリ)の前哨戦だった。

 球足が遅い赤土では大坂の強打は得意のハードコートのように決まらず、難敵ムホバの堅守を打ち破れなかった。第3セットに粘り強さを欠いて屈した大坂は「ベストを尽くしたし、多くのことを学べた」と敗戦を前向きに捉えた。

 テニス王国のチェコ出身らしく確かな技術を持つ実力者に対し、第2セットのようなコースを突いた攻撃が第3セットは続かず、第2ゲームでブレークを許して流れを失った。昨年はクレーコートの大会に出場せず、2年ぶりの赤土。「試合後にチームとも話し合いを持ち、前向きに取り組めると思う」。苦手な赤土を克服するための試行錯誤は目標の全仏オープンまで続く。

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