五輪代表・田中希実が自己ベストで2位「うれしいけど…」タイムに不満 女子800M
「陸上・静岡国際」(3日、エコパスタジアム)
女子800メートルがタイムレースで行われ、東京五輪5000メートル代表の田中希実(21)=豊田自動織機TC=は2分3秒19の自己ベストで2位だった。優勝は北村夢(エディオン)で2分3秒05。
ラスト100メートルでトップの北村を猛追した田中は、「タイムは出たが、レースの位置取りが下手でラストにスピードを生かせなかった」と反省。ラスト200メートルまでの位置取りに苦戦したことが、終盤の伸びに影響したという。
五輪本番のハードスケジュールを見据えて、3月末から今大会まで7週連続で競技会や記録会に出場している。「疲労感は出てきていたが、動き自体は悪くなくて、うまくレースに乗ることができればタイムも出そうな感じはあった」と手応えがあっただけに、「ベストが出たのはうれしいけど、世界の選手と戦うことを考えれば2分2秒くらいでいきたかった」と貪欲だ。「ラスト200メートルでうまく加速できれば1秒くらいはよくなったんじゃないかな」と、中長距離のオールラウンダーとしてさらなる高みを目指している。