福士加代子は最下位「全然勝負にならなかった」
「陸上・日本選手権」(3日、静岡スタジアム)
東京五輪選考会を兼ねた女子1万メートルは広中璃梨佳(20)=日本郵政グループ=が31分11秒75で初優勝し、31分18秒18で2位に入った安藤友香(27)=ワコール=とともに代表に内定した。既に内定している新谷仁美(33)=積水化学=を含め3人が出そろった。
5大会連続五輪出場がかかった福士加代子(ワコール)は、完走した19人中最下位に終わった。トラックからの去り際に一礼すると、大きな拍手に包まれた。「全然勝負にならなかった」と苦笑いで振り返りながら、拍手については「感動した。やり残したことはないぐらい」と、感慨深げに話した。東京五輪の可能性が残るのは5000メートルのみ。39歳のレジェンドは「分からない。一礼したんで。どっちでもいいように」と、晴れやかな表情で進退をけむに巻いた。