陸上・男子1600メートルリレーで初の銀 佐藤「メダル取れたのは収穫」
「陸上・世界リレー大会」(2日、ホジュフ)
東京五輪予選を兼ねて決勝が行われ、男子1600メートルリレーの日本(伊東利来也、川端魁人、佐藤拳太郎、鈴木碧斗)が3分4秒45で銀メダルを獲得した。五輪、世界選手権を含めて同種目初の表彰台。五輪枠を獲得済みの男子400メートルリレー(坂井隆一郎、鈴木涼太、宮本大輔、柳田大輝)は39秒42で15年大会に並ぶ銅。女子400メートルリレー(青山華依、児玉芽生、斎藤愛美、鶴田玲美)は44秒40の4位で、男子1600メートルと合わせ上位8チームに与えられる五輪枠を獲得した。
最後の直線に入った時点でアンカーの鈴木碧は4番手だった。南アフリカ、ボツワナを抜き去って2位。エースのウォルシュ(富士通)をけがで欠き、決勝は気温7度の厳しい条件。タイムは低調だったが、男子1600メートルリレーで主要国際大会初のメダルはつかんだ。
1走の伊東が出遅れ、バトンを受けた川端の「(前半)200メートルを1番で通過」との目算も外れた。順位を上げた3走の佐藤は「400メートルリレーは(五輪でメダル獲得など)世界でも強いとの印象を持たれている。『金』には届かなかったがメダルを取れたのは収穫」と控えめに喜んだ。
米国を筆頭に複数の強豪が不在の大会。「五輪は今回出ていない国も出てくる」と鈴木碧。チームに浮かれる様子はなかった。