阿部詩 決勝進出も五輪前最終戦で課題明確に
「柔道・グランドスラム(GS)カザン大会」(5日、カザン)
計5階級が行われ、女子52キロ級は、東京五輪代表の阿部詩(20)=日体大=が決勝に進出した。初戦の2回戦でベルギー選手に反則勝ちすると、準々決勝はルーマニア選手に一本勝ち。準決勝もスペイン選手に一本勝ちした。日本勢にとって今回が五輪本番前最後の実戦となる。
阿部詩が最後の予行演習で上々の試合運びを見せた。最近は代名詞の袖つり込み腰が海外勢から徹底マークされており、「袖つりで一本を取ることは難しくなってくる中で、足技や後ろの技を出せたらいい」と課題を明確にした今回。準々決勝は内股透かしで一本勝ちすると、準決勝は袖つり込み腰に入る体勢から大内刈りにつないで一本を奪った。着実にテーマを遂行しながら試合勘も取り戻し、いよいよ最終準備に入る。