服部勇馬「本当に走って良いのか」 コロナ禍の東京五輪強行開催に葛藤

 胸中を吐露した服部勇馬
 東京五輪マラソンテスト大会のコース沿道で、「五輪ムリ」などと書かれたメッセージを掲げる人たち
 東京五輪のテスト大会となる「札幌チャレンジハーフマラソン」の男子で、スタートする服部勇馬(22)ら
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 「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」(5日、大通公園西4丁目発、東京五輪マラソン中間地点着)

 男子五輪代表の服部勇馬(27)=トヨタ自動車=は1時間2分59秒で24位。中村匠吾(28)=富士通=は左足甲の痛みで欠場した。新型コロナウイルスの感染が広がっているため当初予定されていた10キロの市民の部は中止され、沿道での応援自粛が呼び掛けられた。

 北海道では新型コロナ感染者の増加が続いている。そんな中、今大会は市民マラソンを中止し、テスト大会のみ開催。コロナ禍で苦しい状況が続くことに男子五輪代表の服部は、「この状況下で本当に走って良いのかと思うこともあったり、不安な状況で練習しているときもある」と思いを吐露した。

 コロナ感染拡大を受け、対策として沿道での観戦自粛の呼びかけが特に強化された。約770人のスタッフを配置し、スタッフ自身が観戦自粛を促すポスターを首からかけ、声かけを実施。主要地点では観戦者が見られたがそれ以外の地点では減少したという。

 コロナ終息の見通しが立っていないが、刻一刻と五輪開催へ近づいている。服部は医療従事者を配慮しつつ「僕自身も仕事が走る事なので、難しい状況だけど走る事で何か伝えられたら」。故障で欠場したが記者会見に出席した同代表の中村匠吾(富士通)も「皆さまに少しでも開催に理解をいただけるよう、1日1日やるべき事に専念する」と力を込めた。

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