“代役”高橋侑希が五輪枠獲得「僕が出る」樋口とのプレーオフへ必勝宣言
「レスリング・東京五輪世界最終予選」(6日、ソフィア)
男子フリースタイル57キロ級で、17年世界王者の高橋侑希(27)=ALSOK=が決勝に進んだ。2位以上を確定させて五輪出場枠を得たため、日本協会の選考規定上、19年全日本選手権覇者の樋口黎(25)=ミキハウス=とのプレーオフで五輪代表を決することになった。
最強の“代役”が、巡ってきた千載一遇のチャンスを見事にものにした。一度は五輪への道が途絶えたものの、4月のアジア予選で樋口が計量失格となったことで世界最終予選に抜てきされた。強豪を相手に落ち着いた試合運びで、3試合続けての完封勝ちで五輪枠をゲットし「ホッとした」と胸をなで下ろした。
選考規定上、高橋が枠を取ったことで、五輪代表を懸けて樋口とのプレーオフに挑むことになる。苦難を乗り越えて勝ち取ったチャンスだけに、高橋は「もう勝つしかない。僕が(五輪の)切符を取ってきたので、僕が出るのが当たり前でしょ!って感じでいく」と力を込めた。