白鵬休場で尾車親方、4大関にハッパ「責任は大きい」照ノ富士は「今場所もいい成績を」
「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)
優勝額の贈呈式が8日、東京・両国国技館で行われ、春場所で3度目優勝の大関照ノ富士(29)=伊勢ケ浜、初場所で初優勝した小結大栄翔(27)=追手風=が参加した。
21場所ぶり大関返り咲きの照ノ富士は日本相撲協会のYouTubeに「今場所もいい成績を残せるように頑張ります」と短く意気込みを語った。
今場所は一人横綱の白鵬(36)=宮城野=が休場。出場最上位の4大関、朝乃山(27)=高砂、貴景勝(24)=常盤山、正代(29)=時津風、照ノ富士で、次の横綱を目指す争いも過熱する。
東京開催場所の責任者、尾車事業部長(元大関琴風)は「どの大関も横綱を狙える大関だと思う。横綱がいない中、俺たちの中で優勝しなきゃダメという気持ちで臨んでもらいたい。早く横綱を張る人が出てきてほしい」と、4大関で場所を引っ張ることを求めた。
最近は群雄割拠の様相で誰にでも優勝チャンスがあるものの、番付の威厳も問われる。尾車部長は「平幕優勝もおもしろいし、意外性で沸くけれど、4大関がそろって出て平幕優勝、平幕トップを走る、そうなられたら見ているお客さんは番付ってなんだと思われる。大関の責任は大きい」とハッパをかけた。
平幕上位にも大関候補の勢いある若手がいる。「若隆景(荒汐)が上に上がってきて楽しみ。相撲がおもしろい。明生(立浪)とか元気な若手がいいんじゃないですか」と、期待した。