パナソニック・福岡堅樹 80メートル独走トライ「チームに勢いを与えられた」

 試合を終え、パナソニック・福岡(右)の頭に手をやるキヤノン・田村
 後半、攻め込むパナソニック・福岡(中央)
 キヤノンに勝利し、杉永(中央左)と健闘をたたえ合うパナソニック・福岡(同右)
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 「ラグビー・トップリーグ、パナソニック32-17キヤノン」(8日、熊谷ラグビー場)

 パナソニック(ホワイトカンファレンス1位)はWTB福岡堅樹(28)がトライを決めるなど、32-17でキヤノン(同5位)を退けた。15日の準決勝では、トヨタ自動車と大阪・花園ラグビー場で対戦する。

 福岡が会心の走りを見せた。20-10と追い上げられた後半17分、自陣22メートルライン付近でボールを奪うと、日本代表ではチームメートだったキヤノンのSO田村優、ナンバー8アマナキ・レレイ・マフィを鮮やかにかわし、約80メートルの独走トライを奪った。「チームがすごくいいディフェンスを繰り返してくれていた。カウンターはパナソニックの強み。メンタル的にもチームに勢いを与えるプレーができた」と胸を張った。

 福岡にとってホーム熊谷でのラストマッチにもなった。守備でも強烈なプレーを見せて攻守で会場を沸かせた。相手の田村は「堅樹はスペシャルな選手。しょうがない」と完敗を認めるしかなかった。

 4月から順大の医学部に学生として通っているためチーム練習を休むこともある。それでも、変わることのないパフォーマンスで今季10トライ目。パナソニックのロビー・ディーンズ監督も「福岡の活躍は光っていた。ディフェンスでの活躍は大きかった。前でも後ろでも仕事をしてくれた」と絶賛した。

 負ければ引退の状況で、残り最大2試合を戦うためにも、準決勝のトヨタ自動車戦で終わるわけにはいかない。「課題はしっかり修正したい」と福岡。見据えるのは、その先の頂点のみだ。

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