聖火、柔道家古賀さんの思い胸に 百貨店の巨大壁画前を通過、佐賀

 東京五輪の聖火リレーは10日午後、佐賀県の2日目で吉野ケ里町などを回った。夜には佐賀市を巡り、同県みやき町出身で3月に亡くなった柔道家古賀稔彦さんの巨大壁画を掲げる百貨店前を通った。

 古賀さんが通った小学校のグラウンドを駆けた寺田恭夫さん(76)は、リレー終了後「古賀さんの思いを胸に走った」と話した。リレー走者に決まっていた古賀さんが亡くなった後、古賀さんの自宅を訪ねるようになり、母の愛子さん(79)と親交が生まれた。

 古賀さんの壁画は、1992年のバルセロナ五輪で金メダルを取ったときの姿を描いた。ランナーが前を通過すると、観客から拍手が送られた。

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