植草歩への暴力認めず 帝京大が報告書公表、香川氏は指導復帰へ
空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表、植草歩(28)、JAL=が母校の帝京大での竹刀を使った練習で目を負傷した問題で、帝京大は10日、内部調査委員会の報告書を公表し、帝京大で師範を務める全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫前選手強化委員長が「暴力を振るった事実は存在しなかった」と結論付けた。
植草は「竹刀で目を突かれた」などと訴えていたが、静止状態にあった竹刀の先端に突っ込んで負傷した「不慮の事故だった」と指摘。一方で「安全配慮を欠き、指導方法として不適切」と認めた。パワハラに当たるかどうかは言及を避けた。
香川氏によると、近く大学側と話し合って、指導に復帰する方向という。「暴力的な指導が認められなかったとの調査結果に満足している。今後全力で選手の指導に当たりたい」と話した。