バレー女子・中田監督「もう少し現場に情報、数値的な目安を」五輪開催へ思い

 バレーボール女子日本代表の中田久美監督(55)が13日、オンラインで取材に応じ、コロナ禍で開催される東京五輪に向けて「もう少し現場にもしっかりとした情報だったり、数値的な目安だったりを提示していただけるとありがたい」と率直な思いを語った。

 新型コロナ感染者の増加が続き、五輪開催へ反対意見が強まっている。国民からさまざまな意見がある現状に、中田監督は「実際に開催されるのか、やって良いのかも皆さんと同じくらいの情報しかきていないので、それに対してお答えするのは難しい」と心境を吐露した。

 国際オリンピック委員会(IOC)からのワクチン提供についても「それが本当に、いつ現実となるのか、私が知っているのは皆さんが発信してくださる情報程度のことなので、イメージがつかない。具体的な情報が私のところまで来ていない」と正確な情報を待っている状態だ。

 それでも「(五輪を)やりますと言われている限り準備をしなければいけない」と中田監督。25日から約1カ月間はネーションズリーグ(イタリア・リミニ)に出場する。外部との接触を遮断するバブル方式で開催されるため、「今までと違うシステムの中でどう戦っていくのがベストなのかも手探り状態」と不安もある。指揮官は「無事に帰国することがまず1番」とした上で「1試合1試合大事に戦いながら強化をしていく」と話した。

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