錦織圭、ズベレフに惜敗 消耗戦で逆転負けも全仏へ好感触「プレーは悪くない」
「テニス・イタリア国際」(13日、ローマ)
男子シングルス3回戦で世界ランキング45位の錦織圭(31)=日清食品=は、同6位で第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に6-4、3-6、4-6で敗れた。四大大会の全仏オープン(30日開幕・パリ)前哨戦で8強進出はならなかった。前週のマドリード・オープン覇者のA・ズベレフに2大会連続で屈した。
錦織は2週連続優勝を狙う強敵を追い詰めたが、勝利に一歩届かなかった。身長2メートル近いA・ズベレフのパワーに押され、最終第3セットは4-1から5ゲーム連続で失って逆転負け。2時間52分の消耗戦を落とし「集中力を保ち切れなかった」と振り返った。
序盤からネットプレーで優位に立ち、ドロップショットを決めるなど試合巧者ぶりを発揮。第2セットで強烈なサーブを返せず、ラケットをたたきつける場面もあったが、流れは手放さず「前回よりチャンスはあったし、プレーは悪くない」と好感触をつかんだ。
世界ランキングのトップ10相手では2018年11月のフェデラー(スイス)戦を最後に11連敗。全仏オープンに向けて「今は目標を掲げづらい」と苦悩をにじませた。