福島千里 4度目五輪は「目指さないわけにはいかない」故障禍も「最大の目標」
「陸上・東日本実業団選手権」(15日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
女子100メートル決勝が行われ、11秒21の日本記録を持つ福島千里(32)=セイコー=が向かい風1・8メートルの条件下、12秒33で5位だった。
近年は両足のアキレス腱痛に苦しんでおり、この日は左ハムストリングスの肉離れから復帰する中での試合だった。日本選手権(6月、大阪)の参加標準記録の11秒62、申込資格記録の11秒84には届かなかったが「まずレースに出られて良かった。やりたいことの手応えはある」とうなずいた。
五輪には08年北京大会から3大会連続で出場。東京五輪の参加標準記録は11秒15と厳しい道のりだが、「五輪は最大の目標で、目指さないわけにはいかない」と熱意は変わらない。
日本は400メートルリレーで五輪出場枠を獲得しており、今後の選考次第ではリレーでの五輪出場の可能性も残る。それでも「個人(出場)を目指す中にリレーがある。どれだけ(基準が)高くても目標は変えずにいたい」とあくまで個人での代表権獲得が第1目標だ。今後は布施スプリント(鳥取)に出場予定。4度目の五輪出場へ、レジェンドの挑戦が続く。