BMX・中村輪夢が新技披露で圧巻V 大けがからの復帰戦「やっと戻ってこられた」

 「自転車・BMXフリースタイル・パーク・マイナビジャパンカップ」(16日、境町アーバンスポーツパーク)

 男子エリート決勝が行われ、東京五輪代表の中村輪夢(りむ、19)=ウイングアーク1st=が88・00点で優勝した。昨年9月の左足かかと骨折による手術からの復帰戦で頂点に立ち、「うれしいというよりもほっとしている。やっと戻ってこられた」とはにかんだ。

 1本目から、後方宙返りをしながらハンドルを3回まわす「バックフリップ・トリプルバースピン」などの大技を次々と決めた中村。優勝が確定し、ウイニングランとなった2本目では体と自転車を一緒に2回転させながら両手を離す新技の「720ノーハンド」を初披露した。

 昨年9月には大けがを負い、約3カ月間自転車に乗ることができなかった。「自転車に乗れなかった時が一番つらかった」と振り返ったが、ケガをしたことでトレーニングを行うようになり、「体力的に楽になった。ケガをして良かったと思うくらい調子がいい」とプラスに変えている。

 今後は、6月4~8日にフランス・モンペリエで開催される世界選手権に出場する予定。五輪に向けて強化を続けていく中で、五輪開催へさまざまな意見が上がっているが、「大会があればいいけど、なくても常にBMXがうまくなりたい」。この思いがある限り、中村の成長は止まらない。

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